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「レイジ・アゲンスト・トーフ」 - ニンジャスレイヤー Wiki*
いやー、面白かったですね。今までの中で一番好きかもしれない。原作でも大好きな話なのだけど、原作の雰囲気がとても良い感じにアニメになっていた。シガキ視点の墨絵演出、しびれましたね!
かなり端折られてはいるものの、「マグ……タマゴだ」をはじめとして、大事なところはちゃんと描かれていたと思う。ビホルダーにはもう少し意地を見せて欲しかったが、眼球を自ら抉り出してジツをかけようとするなんざ、映像化しにくかったのだろう。
バンディット=サンのサンシタ感が更に上昇してて笑った。原作では両目、喉、股間に2枚(股間に2枚って、睾丸に一枚ずつ刺されたのだろうか? ふと思った)の計5枚でサヨナラだったが、アニメでは両目のみで自爆。
しかし、「爆発四散をフジキドが自爆と勘違いしたのでは?」と言われている原作とは違って、秘密保護のために自爆したことが明白になっていて、そのあたりは若干株が上がっている。でも「missho」マキモノが防火素材だったことを忘れるウカツをやらかしたので、プラマイゼロか。
面白いシーンでいうと、原作では
「何かあったか、ダークニンジャ」とラオモトが呟く。
すると、彼の後ろに伸びる影の中に、いつの間にか見慣れぬニンジャが立て膝の姿勢で控えているのだった。
「報告いたします、バンディット=サンが戻りません」
— Ninja Slayer (@NJSLYR) October 28, 2010
と、立膝の姿勢で控えていたダークニンジャが、アニメでは上下逆さに天井からぶら下がっているのが面白かった。アニメのこのシーン、ダニンがなぜか上にじわじわ上がっていってるのだけど、よく見るとダニンの隣のボンボリも上に上がっている。なので、ダークニンジャではなくカメラが上に上がっていてアングルが変わっている、とみるのが正しいか。戦闘シーンにFlash演出がなかった。少し物足りなさを覚えるが、今回はこれでいいと思う。普段は「本来かっこいいはずの戦闘」が「手抜き感のあるFlash演出」になっているから脱力感とともに笑ってしまうわけだ。
だが、今回は原作の時点で「邪眼使いへの対抗策としてムーンウォーク」というはたから見れば珍妙なムーブを取っているが「本人たちはいたって真面目」というシュールな笑いどころだ。これをFlash演出でやっても「いつもどおりの変な戦闘だな」と思ってしまい、面白みが減るのではないか? 他はクソ真面目なのに、一つだけおかしい。だから笑ってしまう。
どういうシーンでFlash演出になるのかは多数のヘッズによって色々な説が考えられている。いるのだけど、「『ああ、君は、何もないところに法則を見出そうとしているね』と言われてしまうのではないか?」と疑い始めてしまうほどにルールが良くわからない。なんなんだろうね? かなりフレキシブルな基準なのかもしれない。
「理不尽な暴力シーンであるかどうか」と「演出上の面白さ」の2つの要素を鑑み、両者の合計が一定以上に達すればFlashになる、みたいな感じだろうか。
最初の方にも書いたけど、細かいところの原作再現がけっこうあった。
死体の山の上で、シガキは大立ち回りを演じていた。「イヤーッ!」「グワーッ!」闇雲に突進してきたバイオヤクザたちが、チョップを受けて悶死し、死体の山をさらに高くする。旧式戦闘義手はしばしば動作を停止するため、シガキはそのたびに舌打ちしながらスターター紐を引き絞らねばならなかった。
— Ninja Slayer (@NJSLYR) November 6, 2010
このシーン、アニメでもちゃんと死体の山に立ってる。
さらっと見ると見逃してしまうけど。
また、
また、
ニンジャスレイヤーの体はピンボールのように飛んでゆき、オイランポールで勢い良く三回転してから、その横にあった漆塗りコケシ箪笥に命中してこれを叩き割った。ゴウランガ! 重役たちがコレクションしていたコケシやタヌキや大きいショウギ駒が、雪崩を打ってニンジャスレイヤーの上に崩れ落ちる!
— Ninja Slayer (@NJSLYR) 2010, 11月 9
※エコノミー画質 |
このあたりでも、オイランドロイドがカットされているのでオイランポールはないものの、コケシ箪笥は描写されている。
あとはシガキ視点の墨絵演出が効果的に使われててとても良かった。
暴動に参加している時の燃えるブッダ。ニンジャスレイヤーと遭遇した時に、ニンジャスレイヤーと重なるブッダウォリアー。そして、テッコも万札も失い、地に倒れた時に描かれた「ニンジャスレイヤー」。
暴動中は攻撃的なイメージに支配されているけど、何もかも失って天を仰ぎ見た時は、ニンジャスレイヤーをニンジャスレイヤーとして墨絵に描いてるんだよね。夢破れて捨て鉢になり、現実をうまく見られていなかったシガキが、現実を受け入れて、「それを墨絵に描きたい」と希望を見つけるシーンなのだと思った。ラストの微笑みも、EDにカラーで現れたことも、シガキには未来があるのだと暗示してくれていて気分が良い。
原作ではテッコは破壊されないのだけど、アニメでは破壊される。シガキが暴力や過去と決別することをより明確にしたのだろう。
逆にわかりにくい点は「サカイエサントーフが旧式のクローンヤクザを新型に更新しないから襲撃された」ということくらいか。
アニメでは「サカイエサンがクローンヤクザ購入を拒んでいる」としか言及されていないのだが、襲撃に行くとクローンヤクザがいるんだよね。ちょっと動揺する。よく観察するとスーツの色や声が違うし、EDで「旧型クローンヤクザ」とクレジットされるのでわかるのだけど、ぱっと見わかりにくかった。
ビホルダー=サンについて。下半身不随というディスアドバンテージがあるが、実力者揃いの初期シックスゲイツにいるのは何故だろうという疑問がTLでちょっとした話題になっていた。下半身不随でもシックスゲイツの座にいられたのは、
あとはシガキ視点の墨絵演出が効果的に使われててとても良かった。
暴動に参加している時の燃えるブッダ。ニンジャスレイヤーと遭遇した時に、ニンジャスレイヤーと重なるブッダウォリアー。そして、テッコも万札も失い、地に倒れた時に描かれた「ニンジャスレイヤー」。
暴動中は攻撃的なイメージに支配されているけど、何もかも失って天を仰ぎ見た時は、ニンジャスレイヤーをニンジャスレイヤーとして墨絵に描いてるんだよね。夢破れて捨て鉢になり、現実をうまく見られていなかったシガキが、現実を受け入れて、「それを墨絵に描きたい」と希望を見つけるシーンなのだと思った。ラストの微笑みも、EDにカラーで現れたことも、シガキには未来があるのだと暗示してくれていて気分が良い。
原作ではテッコは破壊されないのだけど、アニメでは破壊される。シガキが暴力や過去と決別することをより明確にしたのだろう。
逆にわかりにくい点は「サカイエサントーフが旧式のクローンヤクザを新型に更新しないから襲撃された」ということくらいか。
アニメでは「サカイエサンがクローンヤクザ購入を拒んでいる」としか言及されていないのだが、襲撃に行くとクローンヤクザがいるんだよね。ちょっと動揺する。よく観察するとスーツの色や声が違うし、EDで「旧型クローンヤクザ」とクレジットされるのでわかるのだけど、ぱっと見わかりにくかった。
ビホルダー=サンについて。下半身不随というディスアドバンテージがあるが、実力者揃いの初期シックスゲイツにいるのは何故だろうという疑問がTLでちょっとした話題になっていた。下半身不随でもシックスゲイツの座にいられたのは、
- 相手の目を見るだけで即死させられるレベルのジツを持っている
- 車椅子でもかなりの機動力がある
- 車椅子に乗ったニンジャと相対した敵は油断してかかるか警戒してかかるかのどちらかだろうから、どちらにせよジツをかける隙が生まれる
といったような理由が考えられるんじゃないでしょうか。
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