とりあえず、今わたしはこう考えて(疑って?)いる。
「ニンジャスレイヤー」はかつてのダイハードテイルズ関係者が2000年ごろにやっていた、「『アメリカ産勘違いニンジャ小説』の設定を作る遊び」の産物なのではないか?
と。
根拠としては、
- プロトタイプニンジャスレイヤーの本文は個人サイトの1コンテンツとして掲載されたものであること
- 旧ダイハードテイルズにおいて、ニンジャスレイヤーは翻訳コンテンツとして紹介されていないこと
- ニンジャスレイヤーが翻訳コンテンツであると明言されたのはプロトタイプニンジャスレイヤーを紹介するサイトが最初であり、このサイトはおそらく前述の個人サイトに本文が載せられた後に作られていること
- プロトタイプニンジャスレイヤーの本文ページと、原作者が作ったと言われているページのソースが似通っていること
の4点が主に挙げられる。4点挙げるのだけれど、英語原作の有無については最初の1.でほぼ証明終了できる。
さて、これらの根拠を探し当てるまでにわたしがした行為は、既に消えてしまったサイトをウェブ・アーカイブで掘り起こし、リンクを辿っていくという、墓暴きのような下賎な行為が主だ。それらのサイト管理者に迷惑をかけるのはわたしの本意でもないので、スクショの類はここに載せないし、リンクも最小限に留めることにする。
わたしのこの行動は、十分「行き過ぎたファン」のそれだと自分でも思う。なので、健全なヘッズ諸氏におかれては、この記事は読まずにブラウザバック等していただきたい。
ああ、鬱陶しいかもしれないがここでまた注意喚起を。此処から先は、ニンジャスレイヤーの源流は闇に沈んだままでいて欲しい人にはおすすめできない。わたしが掘り起こしたものが真実だという保証もないが……。
では、行こう。
プロトタイプニンジャスレイヤーは誰の著作物か?
ヤモト・コキ - ニンジャスレイヤー Wiki*にリンクがあったりするので、熱心なヘッズであればニンジャスレイヤーの「プロトタイプ」の存在は知っているであろう。ナンシー=サンがCIAのエージェントだったり、フジキドの父がテング・ニンジャだったりするあれだ。リンクを提示しておこう。
→Ninja Entertainment official site in Japan
このサイトの冒頭に「#1 Episode 6 - Surprised Dojo / 第一巻第六話 ”襲撃のソウカイヤ ”」からの引用として紹介されている文章があるのは覚えておいて欲しい。
そして、このNjinja Entertainment official site in Japan(以下、NEOSiJ)のURLをなんやかんや(自主規制)すると、「Blackfire'sFireForge」という、自作小説をメインコンテンツとしたサイトが現れる。つまり、NEOSiJはこのBlackfire'sFireForge(以下、BFFF)のいちコンテンツということになる。
このサイトの管理人「Black Fire」氏はJ・R・R・トールキンとH・P・ラヴクラフトを愛し、洋ロック等を愛聴し、TRPGを嗜む学生だそうだ。そして、非常なニンジャ好きである。BFFFは3つのキャプチャが残されているが、新しくなるにつれほんやくチームアトモスフィアが増しているのが面白い。
このBFFFには「クトゥルフ・イナ・アパートメント!」という小説(の予告編)が2000年9月という日付とともに載せられている。この予告編文章、ブーブス的アトモスフィアが濃厚だし、なんと「フィリップ・モーゼズ」というキャラクターが登場する。
そして注目すべきは外部リンクのページだ。一番上に"盟友ダユ(Daj)氏"が運営するサイトへのリンクがあり、これも非常に重要なのだが、これは一旦おいておく。
下にスクロールしていくと、NEOSiJへのリンクがあり、"ユカイ・ツーカイ・ヒロイック・ニンジャ・ファンタジー”ニンジャ・スレイヤー”の邦訳を読める本邦唯一のサイト。そろそろ更新して欲しい"とコメントしてある。NEOSiJがBFFFのコンテンツの一部であることは明らかなのだが、あくまで別サイト扱いをしている。
NEOSiJと同様、Black Fire氏が自身のサイトのコンテンツなのに別サイト扱いをしているものがもうひとつあって、それがなんと「ダイハード・テイルズ」である。おそらく、これは旧ダイハードテイルズたる「***DIEHARDTALES2***」の前身であろう。ちなみにこのダイハード・テイルズに対するコメントは
ブルタルダユブレイド氏とビーエフリアルニンジャ氏による、「小説リングを批評しようじゃないか」という粋なページ。なげやりで言葉足らずな様子がとても好感と失笑を誘います。あんまりに放置しすぎなので、NEW!消すとかそろそろなんかアクション起こしてください。というかカウンタも回りきっているのでとっととどうにかしたほうが。というものだ。「ブルタルダユブレイド氏」は前述の「ダユ」氏だろうし、「ビーエフリアルニンジャ氏」は「Black Fire」氏だろうが、これも別人のサイトかのように書いている。このBlack Fire氏、自身の作ったコンテンツ(の一部)を別人の作だと紹介するのが好きなようだ。ちなみに、この「ダイハード・テイルズ」サイトの文体はほんやくチーム語に酷似している。
さて、BFFFのリンク集の一番上に戻ろう。"ダユ"氏のサイトだ。バナー画像が消失しているのでサイト名がわからないが、クリックしてみると「イエローアングリードーターVSホンキートンクホリデイ(Yellow Angry Daughter vs Honky Tonk Holiday)」という、どことなく「ブルタル・ショウギ・サイボーグ・ヴァーサス・アングリー・タナカ・メイジン」を彷彿とさせるサイトに飛ぶ(と思う)。ウェブ・アーカイブのキャプチャによれば、このサイトは名前が途中で変わっており、このYADVHTHは後期の名前である。YADVHTHの時期は、ロックミュージックの記事がメインコンテンツとなっているが、2003年7月以前は「絶対虚構機構」というタイトルの、自作小説がメインコンテンツのサイトだった。
「絶対虚構機構」がメインコンテンツとしていた小説は「ギャス&アッシュ」という"連作幻想怪奇活劇(ヒロイックファンタジー)小説"であり、各話完結でどこからでも読める、と説明されている。この特徴は現行のニンジャスレイヤーと似通っている。また、作者氏はゲストブックでの返答で「ザッピング」という小説の手法(現行の忍殺で使われている手法でもある)に興味を示している。また、このサイトの読者たちはIRCで連絡をとっていたらしいこと伺える。
でですね、「絶対虚構機構」には「ニンジャスレイヤー」が掲載されているんです。それがこれです。
→ninjaslayer
「プロトタイプ」そのものですよね。というか、NEOSiJに翻訳文として載せられていた文章はここから引用されてますよね。そして、そしてですね、作者氏は「このサイトについて」のページでニンジャスレイヤーについて
勘違い極まる欧米の日本観をパロディしたものと言っているのだ。 断言してしまっているのだ。英語原作など無いのである。
と、いろいろと順を追って「英語原作は無いだろう」というとこまでの証明が一応終わったので、今日のところはここで終わる。続きはまた今度……
【2015-08-17追記】
現在97PVですが、翻訳チーム - ニコ百の遺跡って項に初期ダイハードテイルズやらプロトタイプニンジャスレイヤー本文やらへのリンクが張ってあるのを発見したので、わたしの記事もそのままにしておきます。ニコ百の当該リンクが削除されたら教えてくれ。わたしもこの記事を消そう。この記事の続きはこちら
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