また、「The Perfect Ninja Soul」関係者の方にはあまり快くない記事かもしれません。ご指摘があれば対応します。
"The Perfect Ninja Soul"とは?
牛男爵氏が、友人から「ぜひコレをやってみろ」と渡されたアメリカ製同人ゲームである。
その攻略記がこの記事「或るゲェムについての攻略の記(あるいは団子の道) 」だ。まずはご一読いただきたい。非常に面白いゲームレビュー、攻略情報である。読み物としても面白い。
攻略記は読んでいただけただろうか? ここから先は、その攻略記をひと通り読んでいただいていることを前提として書いていきます。
この攻略記、ヘッズでなくとも面白く読める文章だが、ヘッズの諸氏にとっては特に面白い文章ではないだろうか?
そう、このゲーム、ニンジャスレイヤーと重複する要素が非常に多いのだ。というか、タイトルからして「ニンジャソウル」だし……。
まず、主人公の「ジロウマル・ウンリュー」は妻をダーク・ニンジャ・ユニオンの陰謀による事故で失ったジャパニーズ・ビジネスマンだ。
他にも「ハラキリ・リチュアル」とか「コーガモノの末裔でありサドーのイエモトでもある老師」とか「フーリンカザン」とか「カローシ」って名前の刀とか、「STAGE 4 不滅の武士道~Bushi-doh never die」とか、最終章のタイトルが「江戸城炎上」だとか……。また、タイトルが「Argus君」に向けたもの(Argusはアルゴスの綴り違い)だったり、最終奥義が「三倍」の速さで動けるようになるとか、疑い出したらキリがない。
で、一部ヘッズの間で「『ザ・パーフェクトニンジャソウル』がニンジャスレイヤーの元ネタなのでは?」と言われてる……っぽい。とりあえず、関連は疑われてる。わたしもそういったツイートでこの「パーニンソウル」を知った。
正直言って、どっちが元ネタなのか断言するのは危ないように思う。同程度に古い。「ニンジャスレイヤー」が元ネタのような気もする。または、両者ともに同じものを元ネタにしているのかもしれない。さらなる可能性としては両者の作者が同じか……。
とりあえず、わたしが軽く調べた結果をほうこくします。
"The Perfect Ninja Soul"は実在するか?
いきなりこんなことを言うのもなんだが、しません。
パーニンソウル攻略記の作者は「牛男爵」氏だが、彼は自身のサイトのBBSで
225 :SIN:2004/09/18(土) 22:11
男爵様、50万HITおめでとうございます^^
ところでThe Perfect Ninja Soulどうなりました?
毒団子~♪
226 :牛男爵@ろりー:2004/09/18(土) 22:44
前PCがクラッシュしたときに消えました。
229 :SIN:2004/09/19(日) 06:23
消えたんですかΣ( ̄ロ ̄;
う~む、残念・・・(何
230 :牛男爵@ろりー:2004/09/19(日) 07:40
というか……。以下略。
233 :牛男爵@ろりー:2004/09/19(日) 18:24と言っている。 「パーニンソウル」は存在しないのだ。
事実:そんなゲームは存在しない。
ただ、
247 :牛男爵@ろりー:2004/09/25(土) 20:56とも言っているので、元ネタになったゲームはあるっぽい? ただ、その元ネタのゲームの世界観があれだとは限らない。 元ネタになったゲームに、あの世界観を乗せた可能性もあるし。
一応あれの元ネタはあって実際に三倍速で動けるのだが、ハッキリ言って操作不可能。
で、重要なのは、この掲示板の書き込みが「2004年」であることだ。つまり「The Perfect Ninja Soul」は2004年9月以前から確実に存在している。
当該サイトの「雑文一覧」によればこの記事が書かれたのは「2001/03/30」。これを信じるならば(リニューアル前のサイトでもそう書いてあるし、あまり疑うべきところでもなさそう)、パーニンソウルの初出は2001年だ。
Ninja Slayerはいつからあるか?
旧「ダイハードテイルズ」に連載されていたニンジャスレイヤーが、2003年5月23日にウェブ・アーカイブされている。また、「プロトタイプ」と呼ばれるものは2002年5月30日にアーカイブされている。プロトタイプのサイトは、フッター情報によれば「2000年」に作られたものらしい。
とすれば、「ニンジャスレイヤー」の方が古いか?
プロトタイプのサイトでも、mixiのコミュでも、日本人ファンが「ニンジャスレイヤー」を手に入れたのは2000年という一致をみている(とみなしてもいいと思う)ので、ニンジャスレイヤーという作品は2000年には確実に存在していたとみて良いだろう。
プロトタイプのキャラクター紹介ページや、既刊紹介ページがサイト公開時からあったとすれば、2000年には恋人をニンジャ関係で殺されたサラリマンや、「カロウシ」という刀や、変装するゲイシャや、巨大な手裏剣を背負うニンジャや、「ハラキリ・リチュアル」や、「ネオサイタマ炎上」や、「チャドー」や、「"Ninja Slayer" #3 "Bushi-Doh Never Die" / ”ブシドー死なず”」やら、そういったものが存在していたわけだ。
わたしは「ニンジャスレイヤー英語原作は存在する」派に立つヘッズなので、これらの既刊は存在していたものとみなす。みなしたい。
で、結局どっちが元ネタ?
「Ninja Slayer」の既刊タイトルと、「The Perfect Ninja Soul」のステージ名に明確な重複が見られるので、両者に関連があるのは明らかだ。
そして、Ninja Slayerの方がwebにおける公開が1年ほど早いので、Ninja Slayerの方が元ネタではないだろうか、と考えられる。
あるいは、両者共に共通の元ネタを持つ、とも考えられなくもない。共通の元ネタ……。そう、97年には存在していたと言われるNinja Slayer英語原作である。
また、さらにひねって考えれば、この「牛男爵」氏こそがニンジャスレイヤーの原作者だとも考えられなくもない。が、氏の他の発言からすると、牛男爵氏とニンジャスレイヤーは別に存在しているとみて良さそう。mixiのコミュで、翻訳について改善案を提案したりしてるし……。まあ、あんまりいちネットユーザーの発言を掘り起こしてブログに載せるのも気が引けるので、調べたいかたは個人的にどうぞ……。
また、さらにひねって考えれば、この「牛男爵」氏こそがニンジャスレイヤーの原作者だとも考えられなくもない。が、氏の他の発言からすると、牛男爵氏とニンジャスレイヤーは別に存在しているとみて良さそう。mixiのコミュで、翻訳について改善案を提案したりしてるし……。まあ、あんまりいちネットユーザーの発言を掘り起こしてブログに載せるのも気が引けるので、調べたいかたは個人的にどうぞ……。
結局、確実なことはわからない。ニンジャソウルの闇は深い、のだ。
不用意に歴史の闇に触れたい貴方。下賎なる墓暴きの記憶を覗く勇気はあるか
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