「ポケットモンスター ダイヤモンド&パール」において、ダイヤモンドとパールがセットになっているのは両界曼荼羅が元ネタなんじゃないかとふと思ったので、もしかしたら既出のネタかもしれないが、書き留めておく。
ダイヤモンドはゲーム内に「こんごうだま」というアイテムがあるように、“金剛石”である。また、パール、真珠は貝の“体内”で作られる。
金剛界曼荼羅と胎蔵曼荼羅と関連があるように思えないだろうか?
これだけでは根拠が弱いかもしれないが、DP=両界曼荼羅説を補強する材料はまだある。
カンナギタウンの遺跡の壁画だが、
シロナ『この 壁画……
中央の 光は
鑓の柱に 現れる
ディアルガか パルキアを……
周りの 3つの 光は
湖の ポケモンたち
ユクシー エムリット アグノムの
それぞれを 表していると
言い伝えられてきた……
シロナ『でも あたしは べつのとシロナが解説するように、中央に 宇宙を作ったアルセウスが、その周囲を他の神々が囲む構図である。
見方も あると 思い始めたの
三角形に 並んだ 点は
それぞれ ディアルガ パルキア
そして ギラティナのこと……
それらの 中心に 位置する
大きな 光が 意味するのは
この 世界を 生み出した もの……
両界曼荼羅は中央に大日如来が座し、その周りを数々の仏が囲むように配置された図絵である。
作中で「宇宙とは時間と空間の広がりである」と言われるが、大日如来は「万物を総該した無限宇宙の全一」と呼ばれるので、これも曼荼羅(というか密教か)に関係する。
とまあ、これでもまだ確たる根拠があるとは言えないものの、この説が一番自然に「ダイヤモンド」と「パール」がセットになる理由を説明できるのではないか。シンオウ地方の話は日本神話を始めとしていろいろな神話がモチーフになっているので、仏教がネタ元になっていても不思議ではない。
最近またDPの神話について考えるのが楽しいので、それ関係でブログを更新することもあるかもしれない。サイトを数年更新していないし、サイトの内容をこちらに移植しつつ考えなおすのもいいかもしれない。