お久しぶりです。まほらです。
最近は言語学や英語史、日本語史やらにハマったりしていて、暇な時は主に本を読んでいたのでブログを書く暇があまりとれなかった。
で、日本語史を勉強するなかで、「変体仮名」を少し覚えようと思って『変体仮名とその覚え方』(板倉聖宣,2008,仮説社)を読んでみたのだが、ここに収録されている『読方入門』が非常に面白い。
『読方入門(讀方入門)』は、明治17年に文部省が発行した小学校低学年向けのテキストなのだが、ひらがなが正体・変体あわせて103個も収録されているという代物で、さらにこの頃はまだ旧仮名遣いが使われているため、「てうるゐ(=ちょうるい、鳥類)」などという表記が出てくる。本当に小学生に読ませる気があるのか? という気がしてくるが、明治初頭の日本語はそうなっていたのだ。