2018年5月29日火曜日

SCP-O10Ca

収容前のSCP-O10Ca
アイテム番号: SCP-O10Ca

オブジェクトクラス: Safe

特別収容プロトコル: SCP-O10Caはサイト-◼︎◼︎の娯楽室に設置されます。その性質上危険は無いと考えられますが、念のため常にビデオカメラで監視しておくようにしてください。

説明: SCP-O10Caは、アーケードゲーム「オトカドール」の筐体です。この筐体は日本の◼︎◼︎県◼︎◼︎市にあるゲームセンターで稼働していました。

外見や動作自体はいわゆる“ニャンドラ筐体”と変わりません。しかし、SCP-O10Caは外部からの電力供給、ネットワーク接続、ロール紙の補給無しで、常に完璧に動作します。バージョンアップの最終更新日は常に現在の日付を指し、ロール紙の枚数はノーマルもホロも常に999と表示されます。

筐体を分解して調査しようとする試みは全て失敗しています。カード取り出し口やコイン投入口などから小型カメラを挿入しての調査も同様に拒絶され、成功していません。

補遺1: ██/03/30、███研究員がライバルカードを引いたところ、通常の筐体には存在しない「フェニックス ソーレ&ルーナ」QRのカードが排出されました。絵柄はソーレとルーナのツーショット、属性は火、ステータスは全て99、技欄は全て「???」です。QRコードは公式サイトのサンプル状になっており、実際に使うことはできません。カードには排出されたとき既に、金色で「フメツのオトカドール!! Sole & Luna」とのサインが書かれていました。検査の結果、この文字はカード印刷後に一般的な金色の油性ペンで書き込まれたものと判明しました。また、筆跡鑑定から2人の人物によって書かれたものだと判断されています。一人目が「フメツの」「Sole &」を書き、二人目が「オトカドール!!」「Luna」を書いています。

補遺2: 休憩時間や休日に多くの職員がオトカドールをプレイするために列をなすため、 嫌気が差した█████博士がSCP-O10Caの分類引き上げと隔離を提言しましたが、他の職員からの説得で提言は取り消されました。現在は、娯楽室に新たに通常のオトカドール筐体を3台(内2台は録画台)導入し、長蛇の列が形成されることを防いでいます。


職員の列があまりに鬱陶しいので撤去してもらおうと思ったのだが、周囲の説得で一度だけプレイしてみたんだ。そしたら、まんまと「列に並ぶ職員」の一人になってしまったのさ。今やサニーちゃんが可愛くて毎日がグッデイだよ。 - █████博士

オトカドールはいいぞ。 - ███研究員

2018年5月20日日曜日

「アイスルコドモ」罪の考察

お久しぶりです、まほらです。

最近オトカ用のツイッターアカウントを作ったのですが、オトカの話やイラストが毎日流れてくるの楽しいですね。

で、たまにいろんな考察も流れてくるので、今回はわたしの「アイスルコドモ」の歌詞に出てくる罪に対する意見を表明しておこうかと。いつものことながらただの私見なので正解である保証はないです。

アイスルコドモに登場する罪

  • 他を羨み求める罪
  • 事を為さず怠ける罪
  • 我の儘に奪い壊す罪
  • 自らの身案じぬ罪
  • 異なる声認めぬ罪
  • 無き不安に怯える罪
  • 偽りの身飾り立てる罪
  • 天に叛き堕ち行く罪

さて、これを「大罪」および「大罪組」ライバルにどのように当てはめていくか。

まずここで一般的な認識を確認しておく。

七つの大罪
傲慢、強欲、嫉妬、憤怒、色欲、暴食、怠惰
「大罪組」
プリッド、アバリータ、エンビー、イラ、ラクリア、グリコ、アシディア

当てはめていこう。面倒だし先に結論を提示しておく。

  • 他を羨み求める罪 =嫉妬 =エンビー
  • 事を為さず怠ける罪 =怠惰 =アシディア
  • 我の儘に奪い壊す罪 =強欲 =アバリータ
  • 自らの身案じぬ罪 =暴食 =グリコ
  • 異なる声認めぬ罪 =傲慢/憤怒 =プリッド/イラ
  • 無き不安に怯える罪 =色欲 =ラクリア
  • 偽りの身飾り立てる罪 =虚飾 =ウエステ
  • 天に叛き堕ち行く罪 =上記の罪のまとめ かつ ルシ子
(この箇条書き、PCで書いてるのでスマホからは見にくいかもしれない)

なんでそうなるの?

さあ、わたしがそう結論付ける理由を説明していこう。
そもそも「アイスルコドモ」で言及されている罪がいくつなのかという問題。
わたしは最後の「天に叛き堕ち行く罪」は単なるまとめだと思うので、これを何らかの名のある罪には当てはめない。そうすると言及される罪は7つになる。大罪の数としては収まりがいい。
この7つに「七つの大罪」を当てはめていけばいいのだが、わたしはここで2つの問題提起をする。
  • 大罪は本当に7つか?(大罪が7つでないのならば、「大罪組」のメンバーも変わる)
  • プリッドはこの歌で罪に数えられているのか?

大罪はいくつあって、大罪組は誰なのか

結論から言うと、オトカドールにおける「大罪」は8つある。

傲慢、強欲、嫉妬、憤怒、色欲、暴食、怠惰、虚飾。この8つだ。

ウィキペディア日本語版「七つの大罪」のページには
七つの大罪は、4世紀のエジプトの修道士エヴァグリオス・ポンティコス(英語: Evagrius Ponticus)の著作に八つの「枢要罪」として現れたのが起源である。キリスト教の正典の聖書の中で七つの大罪について直接に言及されてはいない。八つの枢要罪は厳しさの順序によると「暴食」、「色欲」、「強欲」、「憂鬱」、「憤怒」、「怠惰」、「虚飾」、「傲慢」である。
とある(英語版にはもっと詳しい説明がある)。

とにかく、「七つの大罪」はその歴史上に「虚飾」を含んでいた。虚飾、ラテン語ならvanagloria、英語ならvaingloryだ。
vaingloryという英単語は、今では「うぬぼれ」というような意味になっているが、英語版ページで"Vainglory (Latin, vanagloria) is unjustified boasting.(中略)The Latin term gloria roughly means boasting,(中略) historically, the term vain roughly meant futile"と書かれているとおり、当時は「空虚な自慢」「根拠のない自慢」というような意味だったようだ。まさに「虚飾」と訳して差し支えない。

vaingloryは先程の英語版ウィキペディアの引用からもわかるように、vainとgloryに分解できるのだが、vainとwasteはほぼ同義語だ(前者はラテン系の単語で後者がゲルマン系だが、さらに遡れば同一の印欧祖語に由来するとみられている)。
vain ≒ waste。そして、ウエステ嬢といえばグローリーネメシス。ね?

で、ウエステ嬢は実際はお姫様じゃなくて普通の女の子なんですよね。ウエステ嬢にとって浪費は自分をよく見せるための手段であって、本質は虚飾なんですよ。お姫様でない自分をお姫様に見せる虚飾(vainglory)のための浪費(waste)。

つまり、ウエステ嬢は「虚飾」の役割で「大罪組」の一員になれる。


最初に挙げた定義を更新しよう。
八つの大罪
傲慢、強欲、嫉妬、憤怒、色欲、暴食、怠惰、虚飾
「大罪組」
プリッド、アバリータ、エンビー、イラ、ラクリア、グリコ、アシディア、ウエステ


1つずつ解説していこう

1つずつ解説していこう。

他を羨み求める罪

羨み=羨望=嫉妬=エンビー。

事を為さず怠ける罪

怠ける=怠惰=アシディア。

我の儘に奪い壊す罪

我の儘に奪い=強欲=アバリータ。

自らの身案じぬ罪

自らの身案じぬ=「カロリーやダイエットは忘れよう」=暴食=グリコ。
食べ過ぎは良くないとわかっていながら暴食してしまうのは自らの身を案じていない。

異なる声認めぬ罪

普通に考えたら「傲慢」なんですけど、ここで問題提起の2「プリッドはこの歌で罪に数えられているのか?」を考えなければならない。
プリッドは、ミカ子やエスとの関係が不透明ながらも一応天界側の住人なので、この歌の中では罪に数えられていない可能性がある。なので、場合分けをします。

[1]アイスルコドモの罪 ∌ プリッドの場合

異なる声認めぬ=他人の言葉を聞き入れない=他人に反抗する=憤怒=イラ。
少しこじつけっぽくなる。こっちの説の利点は、歌詞に当てはめなきゃいけない罪の数が7つになるので数がちゃんと合うこと。

[2]アイスルコドモの罪 ∋ プリッドの場合

異なる声認めぬ=他人の言葉を聞き入れない=自己中心的=傲慢=プリッド。
こっちのほうが等式はしっくりくる。難点は罪の数が余って憤怒のイラの行き場がなくなることだ。ただ、「怒り」というワードは1番のサビに出てくるので、そこにイラを入れればなんとかなる。イラだけ2ndドリームのライバルなので歌詞の中でも違うところに入れられているのだ、とすれば一応説明もできる。あるいは、この歌はプロローグのライバルについてだけ歌っているのだとして、イラを完全に除外することも可能ではある。

無き不安に怯える罪

無き不安=する必要のない不安=将来への不安=「時よ止まれ」=ラクリア。
神を信じ、天国を信じていれば現世での将来に不安を抱く必要はない。ラクリアが「時を止める」のは「時間は女の敵」だからだし、「美しさを永遠に、そのままに」しておきたいからだ。ラクリアは時が進むことに不安を覚えている。「ガラスの靴にはもう憧れない」の歌詞からもそれは感じ取れる。

偽りの身飾り立てる罪

偽りの身飾り立てる=虚飾=ウエステ。

天に叛き堕ち行く罪

これは、表面上は「今まで歌った七つの罪は天に叛き堕ち行くことになる罪である」というまとめのための一行だ。ただし、ルシ子を暗示してもいる。
あるいは、ルシ子は別に大罪組ではないので歌詞に登場しないのだと考えれば、
天に叛き=反体制=ロック=イラ
として、イラに比定することもできなくはない。

結論をもう一度

  • 他を羨み求める罪 =嫉妬 =エンビー
  • 事を為さず怠ける罪 =怠惰 =アシディア
  • 我の儘に奪い壊す罪 =強欲 =アバリータ
  • 自らの身案じぬ罪 =暴食 =グリコ
  • 異なる声認めぬ罪 =傲慢/憤怒 =プリッド/イラ
  • 無き不安に怯える罪 =色欲 =ラクリア
  • 偽りの身飾り立てる罪 =虚飾 =ウエステ
  • 天に叛き堕ち行く罪 =上記の罪のまとめ かつ ルシ子

一応それなりに筋道だった説明をつけられた気がしますが、いかがでしょうか……。

2018年1月22日月曜日

文部省『讀方入門』明治十七年

お久しぶりです。まほらです。

最近は言語学や英語史、日本語史やらにハマったりしていて、暇な時は主に本を読んでいたのでブログを書く暇があまりとれなかった。

で、日本語史を勉強するなかで、「変体仮名」を少し覚えようと思って『変体仮名とその覚え方』(板倉聖宣,2008,仮説社)を読んでみたのだが、ここに収録されている『読方入門』が非常に面白い。

『読方入門(讀方入門)』は、明治17年に文部省が発行した小学校低学年向けのテキストなのだが、ひらがなが正体・変体あわせて103個も収録されているという代物で、さらにこの頃はまだ旧仮名遣いが使われているため、「てうるゐ(=ちょうるい、鳥類)」などという表記が出てくる。本当に小学生に読ませる気があるのか? という気がしてくるが、明治初頭の日本語はそうなっていたのだ。

2017年2月25日土曜日

けものフレンズは生物の教材であり、かつ神話である。けものフレンズ7話「じ ゃぱりとしょかん」

かばんちゃんとサーバルちゃんは、迷路を抜けて図書館にたどり着き、文献を読み解いて火を手に入れ、食材を調理する。

生物の教材的側面

「陽が透き通って、綺麗だねえ」──バイオームと植物群系

しんりんちほーの森に入ったとき、かばんちゃんが言ったセリフだ。このセリフ、森が夏緑樹林であることを示すものではないかと思う。
『見つめる生物 ファーブルEYE』 p.189
画像左上。「夏緑樹は葉が薄いので,太陽の光で葉が透けて見える」。
動物の紹介に比べるとあまり注目されていない気がするのだが、けものフレンズが紹介しているのは動物だけではない。バイオーム(生物群系)の紹介をしている。バイオームとは一定地域に生活する動物や植物個体群の全てを指す。第1話ではサーバルちゃんがサバンナガイドをしてくれるが、シマウマやトムソンガゼルといった動物だけでなく、「サバンナにはところどころに木があるんだよ」といって、植生についても紹介してくれているのだ。第2話,第4話,第5話ではラッキービーストが熱帯雨林や砂漠、針葉樹林について説明してくれている。また、熱帯雨林ではかばんちゃんは「なんだか鬱蒼としてきたねえ」とさり気なく森の様子について言語化していた。
というわけで、やはり7話の「陽が透き通って、綺麗だねえ」というセリフも夏緑樹林という植物群系のさり気ない解説なのではないかと思うのだ。


迷路とその先にある食事──迷路実験

ゴールに食事(餌)がある迷路。動物の学習能力や記憶力を測定するための迷路実験である。とはいえ、食事という報酬は博士たちのものであり、かばんちゃん自身の報酬は自らに関する知識であるが。どちらにせよ、ゴールに報酬があり、報酬を得るために試行錯誤しながらゴールを目指すのは迷路実験的である。

火の使用と料理──火を使う唯一の動物、ヒト

ヒトは火を使い調理を行う唯一の動物である。火を怖がらないかばんちゃんと、怖がるサーバルちゃんたち。これについてはここで詳しく説明することもないと思うので、とりあえず初期のヒト属による火の利用 - Wikipediaあたりをどうぞ。
あとは、博士によるヒトの能力の説明も生物の教材的ですね。

神話的側面

「火はおいそれと渡せないのです」──火の獲得と出し惜しみするフクロウ

博士たちは火を手に入れてみせろとかばんちゃんを煽る。多くの人がプロメテウスの神話を思い出したようだ。この「火はおいそれと渡せないのです」というセリフや、「そうです、そこで火です!」「手に入れてみるのです」というセリフから、火の獲得の神話を意識しているのは明白であるように思う。
一方、火の獲得にフクロウが関わる神話も存在している。火の獲得の神話にはいくつかパターンがあり、鳥や虫や獣によって火が獲得されるタイプのものもある。フランスにはキクイタダキという鳥が神様から火を貰ってきて、人にもたらしたという神話がある。キクイタダキが持ち帰る途中、火が羽根に燃え移ってしまった。「それでもこの鳥は、地上まで火を運んできて、人びとはその火を手に入れた。だがそのときには、羽がすっかり焼けてしまって、一本も残っていなかった(『世界神話辞典』p.137)」。そこで鳥たちが集まってきてキクイタダキに羽を分け与えて羽衣を作り着せてやるのだが、フクロウだけは羽根を出し惜しんで与えなかったという。だからフクロウは他の鳥たちから目の敵にされており、夜にしか姿をみせないのだ、というオチで終わる。
出し惜しみするフクロウ。まさに今回のコノハ博士とミミちゃん助手である。

「合わないちほーでの暮らしは寿命を縮めるのです」──料理と死

ヒトは絶滅した、つまり、死んだ。フレンズにも寿命はある。「火と文化の起源を、死と性の起源と結びつけて物語ることも、世界中の多くの火の起源神話に共通して見られる(『世界神話辞典』p.132)」。
プロメテウスの神話でも、あるいはブラジル中央部のカヤポ=ゴロティレ族やアピナイェ族の神話(こちらにはジャガーが出てくる)などでも、火と調理が同時に登場し、人の死の起源も語られる。面倒なのでこれも詳しくはプロメーテウス - Wikipediaとかを参照してください。すこしだけWikipediaから引用すると、
ゼウスが人間と神を区別しようと考えた際、彼はその役割を自分に任せて欲しいと懇願し了承を得た。プロメーテウスは大きな牛を殺して二つに分け、一方は肉と内臓を食べられない皮で包み、もう一方は骨の周りに脂身を巻きつけて美味しそうに見せた。そして彼はゼウスを呼ぶと、どちらかを神々の取り分として選ぶよう求めた。プロメーテウスはゼウスが美味しそうに見える脂身に巻かれた骨を選び、人間の取り分が美味しくて栄養のある肉や内臓になるように計画していた。ゼウスは騙されて脂身に包まれた骨を選んでしまい、怒って人類から火を取り上げた。この時から人間は、肉や内臓のように死ねばすぐに腐ってなくなってしまう運命を持つようになった。
そう、「美味しいものを食べてこその、人生なのです!」。しかし、美味しいものを食べられる代わりにヒトは寿命が有限になったのである。

あとはまあ、図書館がリンゴなのも知恵の実的なので神話ですね。でも知恵の実を手に入れたって解釈すると次に来るストーリーが楽園追放になってしまうのであんまり考えたくないですねー。

その他あれこれ

4話でラッキービーストが「アトラクションが始まっちゃったから、出口から迎えに来たよ」って言うんだけど、恥ずかしながらその言葉の意味が今までわかってなかった。
あれは「(地下迷宮という)アトラクションが(ラッキービーストが付いて行く前に)始まっちゃっ(て、扉が閉まって入り口から入れなくなってしまった)から、出口から迎えに来たよ」って意味なんだよね?

あとラッキービーストはただの観光ガイドじゃなくて、パーク管理者の補助も行うロボットなんだということが7話で確定した。調理場の保守をしていたと博士が語ったからだ。

というようなことを6話放映直後にツイートしたのだが、あっていたようだ。

参考文献



2017年2月8日水曜日

けものフレンズは我々を「霊長目ヒト科ヒト属ヒト」のフレンズにする

けものフレンズ、EDに廃墟が出てるとのことで気になってたのですが(廃墟好き)、ビデオパスで観れることに気づいたので観てみました。いや、まんまとハマりました。面白い。

観ててなんとなく思ったことを覚書程度に書いていきます。他の方のブログに書かれてることと似たような感想になるだろうけど、“ことふりたれど、同じこと、また今さらに言はじとにもあらず”(徒然草第19段)。

動物(=けもの)としてのヒトの強みを語っているのだというのは各所で言われている。

サーバルちゃんをはじめとした「アニマルガール」たちは、「動物のコスプレをした人間の女の子」にしか見えないのだけど、これは動物(=けもの)とヒトを同じ土俵に挙げるためのギミックとして機能している。

で、これはゲーム版の話だが、アニメ版でもコンセプトデザインとしてクレジットされている吉崎観音が


と言っている。ジャパリパークにはアニマルガールが一種一個体しかいないようだが、雄雌問わずその動物種固有の特徴を持ったまま、姿形は「人間の女の子」に標準化される。

で、スナネコちゃんとかは一人称が「僕」だった。もしかして彼女はもともとオスのスナネコだったのではないか。

ここで主人公のかばんちゃんのことなんだけど、かばんちゃんも一人称が「僕」なんですよね。

かばんちゃんは「けものとしての人間の特徴」を毎回紹介してくれているのだが、もしかしたら彼女は「霊長目ヒト科ヒト属ヒトのアニマルガール」なのではないか?

カバンを背負った探検家風の衣装、というのも、「ヒト」の特徴を衣装として表現したものではないかと思うのだ。


このように、背に持つカバンについての考察は見かけた。おそらくそのとおりだと思う。

探検家風の衣装については、ヒトが衣服や道具、火などを使用してエクメネ(生存可能域)を拡大してきたことが「ヒトという動物の特徴」として解釈されているからではなかろうか。

で、絶滅動物(野生絶滅を含む)のアニマルガールは瞳にハイライトがない(トキさんなど)のだが、かばんちゃんにはハイライトがあるので、パーク外には「動物化したヒト」が棲息しているんじゃないか? 文明が衰退し野生動物のようになってしまったので、サンドスターから「けもの」扱いをうけてジャパリパークにかばんちゃんが顕現することになったのではないだろうか。

1話2話でやたらサーバルちゃんに「食べないでください!」って言ってたのも、大型動物に狙われる被捕食者であった期間の長いヒト属のフレンズゆえだと考えることができる。

あとはトキさんとの初対面の際、歌の感想を聞かれたのに外見を褒めたこと。視覚を認識のメインとしている人類っぽさがある。

かばんちゃんが自分が何者なのかわからず放浪するのも、ヒトが「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」を問い続ける存在であることを示しているのではないか? 人は考える葦である。数々の“哲学者”と呼ばれるヒトが「なぜ何もないのではなく、何かがあるのか」と頭を悩ませてきた。自己を見失い、思惟を巡らせるのもヒトの特徴なのだ。

2017年1月22日日曜日

「ハピネスチャージプリキュア!」は真に「普通の女の子」の物語である

プリキュアシリーズは、「普通の女の子」が伝説の戦士になる、というフォーマットを持っているが、最も普通の女の子といえるのは「ハピネスチャージプリキュア!」の主人公たちではないか、という話。あと、「ハピチャ世界は不安定で、登場人物も他のシリーズの人々ほど安定していない」と考えることによってハピチャを観てて疑問に思ってた部分が融解したので、それについても。

前の記事で言ったが、ハピチャの世界はかつて一度も安定したことがなく、不安定である。当然「神」すらも不安定で、いわんや人間をや。

愛乃めぐみは、他人の気持ちを慮れないまま人助けをする。めぐみにとって人助けは自分の存在意義であり、つまりは「自分のため」に人助けをする。相田マナも人助けをしまくるが、マナは相手の意向を汲むことに長けていたので、めぐみよりスペックが高い。というか、現実的にいえば、めぐみのレベルが「普通」だと思う。

白雪ひめは、自分の犯した過ちを認識しつつも、全ての責任を負うほどの勇気はない。また、家柄からくるプライドも相まって、ワガママである。その難点が多い性格は、最終的には緩和されるものの、変わるには時間がかかった。性格が一瞬で変わる人間は現実にはそういない。ひめの性格の改善が非常にゆっくりなのも、「普通」の人間だからだ。

さて、こっから先は疑問点とともに語る。

疑問1.いきなり100日経ったが、ひめの性格や態度などが何も変わっていない
人間は100日程度ですぐに変われるほどかんたんではありません。三つ子の魂百まで、性格や態度を変えるのには時間がかかります。

疑問2.ゆうこがプリキュアになったことを隠していた理由が「恥ずかしかったから」というのが納得行かない
あの世界ではプリキュアは世界的にTV中継される派手な存在です。大森ゆうこは目立つことをあまり好まず、また、プリキュアの力よりもごはんの力の方を信用していた節があります。彼女は弁当屋の娘であることを誇りに思うような普通の女の子なので、派手なプリキュアになったことを隠しておきたいほど「恥ずかしい」ことだと思ってもおかしくありません。

疑問3.神がクズ
ハピチャの世界は一度も安定したことがなく、全体的にレベルが低いのです。神もわりと低レベルで、ちょっと特殊な能力を持った「普通の男」でしかないのです。だから恋愛のもつれや兄弟喧嘩に人間を巻き込むし、人間に言い渡したルールですらそんなに意味が無いのです。「プリキュア」という超能力を「普通の女の子」が持っているなら、「神」の力を「普通の男」が持っていてもおかしくありません。

疑問4.ずっと「姉の仇をとり、姉を取り戻す」ことを目的に動いていたはずのいおなが、意外とかんたんにプリカードに願う願いを変えてしまった
多くの人間にとっては、どれだけ強い願いであっても常に維持し続けるのは難しいのです。ずっと自己中心的なクズだと思ってた奴が、目の前でまともで利他的な行動をとったら触発されてしまうことだってあるのです。

疑問5.最終決戦に一般人が出てこない
前回の記事で言ったとおり、ハピネスチャージプリキュアは「創世記」です。というか、日本神話の「国産み」あたりといったほうがいいかもしれません。「神々とその眷属が世界を安定させる」までの話なので、最終決戦には神々とプリキュアしか出てこられないのです。

とまあ、ハピネスチャージは「普通の人間が、不完全な世界で、自己矛盾を抱えたまま、不安定な敵と戦い、安定を手に入れる」という物語なわけです。不安定でいつ滅ぶともわからないような世界を永遠に安定させるための存在として、「フォーエバーラブリー」が生まれるわけですね。

あと、突き放した現実感があるのも評価できる。
「良かれと思ってやったことでも裏切られる」
「人間はそう簡単に成長できない」
「たいそうな地位にあるやつでも根は人間、感情に流されることもある」
「最善の選択を常に取れるわけじゃない」
「常に一貫性のある行動を取れる人間なんかいない」
とか、そんな感じの。

「"普通の人"というのは、善にも悪にも揺れ動く一貫性の無いものである」として描こうとしたのだ、と評価してもいいのかもしれない。「敵だってプリキュアだって等しく"普通の人"だ、善であり悪にもなりうるのだ」という冷めたスタンスを貫いたのはけっこう評価できる。少なくともスイートのラストよりは断然良い、と個人的には感じる。
めぐみも最後の最後で多少は他人の感情を慮れるようになったっぽいし、悪くないエンディングだった。

通常フォームで飛べたり、(主にキュアラブリーが)即席で適当に強技を撃てたりと、プリキュアの能力が他作品のプリキュアより強力だったりするのも、それを使うものの精神が弱いことを強調する意図があるのかもしれないね。

2017年1月18日水曜日

弥生時代で読み解く「ハピネスチャージプリキュア!」

初代からプリキュアは結構好きで、特にフレッシュ以降はしっかりほぼ全話ちゃんと見るようになった。どのシリーズもそれぞれの魅力があって好きなのだが、「ハピネスチャージプリキュア!」だけはどうしても好きになれないまま最終回を迎えた。直後のプリンセスプリキュアが非常に良い作品だったのではしゃぎ、今期の魔法つかいプリキュアはみらリコが夫婦ではーちゃんが娘で、キュアモフルンは映画を2回観に行く程度に好きで、つまり最高だ。とまあ、そんなこんなでハピネスチャージの個人的評価は相対的にも下がる一方だったのだけど、最近ふとした思考の転換でハピチャの評価が爆上がりしたので、備忘録も兼ねてこの記事を書きます。

これからの話を読んでいただくにあたって、みなさんにはまず弥生時代、邪馬台国のエピソードを思い出していただきたい。

といっても、そんなに詳しく思い出す必要はないのだけど。とりあえず、

  1. 倭国はもともと男王が治めていたが、争いが絶えなかった。
  2. そこで女王卑弥呼を立てると、ようやく混乱が収まった。
  3. 卑弥呼の死後、男王が後を継いだが、国は混乱した。
  4. 再び女王臺與を立てると、国は安定した。

という流れを頭において欲しい。この弥生時代のエピソードから読み取れることは、「女王が統治すれば安定し、男王が統治すると混乱する」という原則だ。

普通のプリキュアは、弥生時代の倭国でいうと「3.卑弥呼の死後、男王が後を継いだが、国は混乱した」のところから話が始まる。

女王が力を失い、男王が勢力を増し、世界に混乱が訪れようとする。
幾つか例外はあるものの、これがほぼ全てのプリキュアのストーリーの出発点だ。
初代・MHならクイーンはプリズムストーンを失っていたり、分裂してしまったりしてるし、敵はジャアクキング、男王だ。
SSでは女王フィーリアは泉を失っており、敵の首領はアクダイカーン(ゴーヤーン)で、男王である。
5シリーズは申し訳ないが観ていないのでよく知らないが、少なくともGoGoの方はそんな感じっぽい?
フレッシュに女王は出てこない気がするが、敵の首領メビウスは(一応)男王だ。ハトキャの世界の支えは「こころの大樹」だが、これは妖精を産むし、女性的だ。敵はサバークもデューンも男である。スイートも女王アフロディテがプリキュア陣営のトップだし、スマイルのロイヤルクイーンは死んでたし、ドキドキもトランプ王国の支えは王女マリー・アンジュだった。

つまり、ハピネスチャージより前のプリキュアでは、ほとんどが「安定を象徴する女王が力を失い、混乱を象徴する男王が勢力を増す」という構図で始まるのだ。

単純に言い切ってしまえば、プリキュアシリーズには
  • 女王=安定・秩序
  • 男王=不安定・混乱
という原則が存在する。

ここでハピチャの世界を見ると、その世界には「そもそも女王がいない」ことが分かる。
地球の神は「ブルー」という男性であり、これまでずっと地球にあった。敵の首領はクイーン・ミラージュという女王だが、傀儡にすぎないことが初期から示唆されていた。で、真の敵は「レッド」であり、男性であった。
つまりあの世界は、「女王が立ったことがない世界」なのだ。
これはこれまでのプリキュアの世界の中ではかなり特異である。プリキュアシリーズにおいて女王は安定と同義なので、ハピネスチャージの世界は「一度も安定したことがない混沌の世界」なのだ。弥生時代でいえば、まだ「1.倭国はもともと男王が治めていたが、争いが絶えなかった」の状態なのである。

そう、今までのプリキュアは「失われつつある安定を取り戻す」物語であったのだが、ハピネスチャージだけは明らかに「混沌の世界で安定を作り出す」物語なのだ。
だからこそ初期状態ではすべてのものが不安定で、神々ですらしょうもない男だし、プリキュアになった少女だって「他人の気持ちを慮れないまま人助けをする少女」であったり、「自分の犯した過ちを認識しつつも、全ての責任を被るほどの勇気はない少女」だったりするのだ。

ハピネスチャージの物語は、これまでのプリキュアシリーズにおいてすでに確立されていた「安定」の、その確立の過程を描いた物語であり、プリキュア的「創世記」なのだ。プリキュアたちは女王候補だ。

だからこそ世界に安定がもたらされる最終決戦においては神々とその眷属であるプリキュアたちしか出てこない。
不安定を象徴する男王たちは惑星レッドへと去った。男王しかいなかった惑星レッドは滅びていたが、再建にはブルーとともにキュアミラージュが関わるため、キュアミラージュが惑星レッドにおける「女王」として君臨すれば安定するはずだ。
地球には男王が不在となったが、おそらくキュアプリンセスが地球における女王になるのだろう。白雪ひめの本名は「ヒメルダ・ウインドウ・キュアクイーン・オブ・ザ・ブルースカイ」であり、「クイーン」を含む。

プリキュア世界における創世記を描いた「ハピネスチャージプリキュア!」は十周年記念作品としてふさわしかったと、放送終了から2年がたとうとしている今になって思うようになった。


それとまあ、わりとどうでもいいことなんだけど、ハピチャが弥生時代で読み解けるっていうのは上記以外にも理由があって、弥生時代の日本語では「は行がぱ行の発音だった」らしい(Wikipediaより)っていのがある。つまり「ひかりがおか」という地名を弥生時代風に発音しようとすると「ぴかりがおか」になるのだ……。
あとは巫女が重要人物であることぐらいですかね。

2016年12月31日土曜日

2016年12月30日金曜日

アメとヨミと「分断」の神話

最近けっこう忙しくて、先日曜にようやくAct2をプレイできました。

アメとヨミについては予想通り、前回した予想の上をいかれましたね。

ただ、「あいの影」がユングの精神分析における「影」であるという予想は当たった気がします。

アメはホンキのときに「古い服と同じさ。体が大きくなれば窮屈になっちまうだろ? それだけのことさ。」と言ったり、「大人になりな。大人になって強くなって、それから考えな」(こっちは録画してなかったのであいまい)と言ってくるので、やっぱり「大人になる」「自己を確立する」ことがAct編のテーマなんだなって思う。

ミカ子が“母”で、母を嫌うルシ子が「エディプスコンプレックス」だったのかな? そして今回は影との対決と和解(ツーショット撮れる)、順調に思春期をステップアップしてますね?

さて、今回はアメとヨミが日本神話モチーフだったので、古事記好きなわたしとしては楽しいです。ただ、オトカの方はどっちかというと日本書紀っぽいんですけど。

これから先の記事は長くて読みにくいので、要点を箇条書きにした目次っぽいのを置いときます。

  1. ヨミはツクヨミとスサノオとヤマトタケルのミックス?
  2. 「ウケモチ」は別離の象徴
  3. スサノオとエディプスコンプレックスと黄泉の国
  4. 「ヨモツノツカイ」と「ヒヨクノミミカザリ」──別離と結合
  5. アメはアマテラスとアメノウズメのミックス
  6. アメの技──稲作と天孫降臨


「ヨミ」の元ネタ考

どうやらヨミはツクヨミをベースに、スサノオ、ヤマトタケルあたりも混ぜてるっぽい? 元ネタがツクヨミだけとすると説明がつかない持ち物なども多い。

ヒメモードが「叢雲の太刀(ムラクモノタチ)」だが、これは叢雲の剣、スサノオがヤマタノオロチの尾から見つけた剣であり、後にヤマトタケルに渡るクサナギノツルギである。御存知の通り「三種の神器」の一つだ。また、クサナギノツルギを手に入れる前の話だが、ヤマトタケルは女装して宴に侵入し、クマソタケルを殺したことがあるので、ヨミの男の娘っぽさの元ネタの一つかもしれない。

ヨミのもう一つの元ネタと思われるスサノオの方は、もともと海を治めるようお父さん(イザナギ)に言われたのだけど、なんやかんやあってお母さん(イザナミ)のいる黄泉の国と少なくとも出入り口が共通している「根の国」を治めるようになります。なので、「ヨミ」の名は「月読」と「黄泉」のダブルミーニングなんじゃないかと思う。

あいに協力しようとするのはスサノオの父に反抗して母のもとに行こうとするエピソードがエディプスコンプレックスっぽいからですかね? 自己確立に悩んできたもの同士として?

別離の象徴「ウケモチ」

ヨミは狐の面を持っているが、狐関係のアイテムには「ウケモチ」の名が冠されている。ウケモチは「保食神(ウケモチノカミ)」という穀物神のことで、トヨウケビメやオオゲツヒメ、ウカノミタマなどと一緒に「稲荷神」に習合された神だ。

ウケモチはツクヨミとのエピソードがある。以下、角川選書『世界神話辞典』の151ページから引用する。
『日本書紀』の神話の主人公のウケモチもやはり、体内にありとあらゆる種類の食物を持っていて、それらを口からいくらでも吐き出すことができた。あるときアマテラスが弟の月神ツクヨミを地上におろして、この神を訪問させた。
ウケモチは口からご飯、魚、鳥や獣を吐き出してごちそうを作り、ツクヨミを歓待するが、
ツクヨミは顔を真っ赤にして怒って、「口から吐き出したものを食べさせるとは、なんという汚いことをするのか」と叫び、剣を抜いてウケモチを斬り殺した。そして天に帰ってそのことを、詳しくアマテラスに報告した。アマテラスは大変に立腹して、「あなたは悪い神なので、顔を合わせないことにする」と、言い渡した。それでこのときから、太陽のアマテラスと月のツクヨミとが、昼と夜の空に別れて出るようになった。
このようにウケモチはツクヨミとアマテラスの分断のきっかけになった神でもある。どっちかというと稲荷モチーフだと「ウカノミタマ」のほうが一般的のような気がする(個人的に『いなり、こんこん、恋いろは』の印象が強いせいかもしれないけど)。しかし、光である「あい」と「あいの影」の分断のストーリーのために、狐の面は「ウケモチ」の名でなければならなかったのだろう。

また、この事件の後からアマテラスが稲を育て始めるので、「稲妻」を使うアメのイメージ元ととしても関連付けられそう。

一方、ツクヨミとウケモチのエピソードと似た話を、スサノオとオオゲツヒメも持っている(これはわたしがヨミの元ネタにスサノオも入ってるんじゃないかと思う理由の一つでもある)。

オオゲツヒメという女神は体の中に様々な食物を持っているのはウケモチと同様だが、それを口からだけでなく鼻と尻からも出せるという点でウケモチと違う(これが語られるのは過激さに定評のある古事記だしね)。
あるときスサノオがやってきて、食物を求めたので、このやり方で出したものを、いろいろな御馳走に作って食べさせようとした。ところがスサノオは、食物を出すところを覗き見していて、体から出した汚いものを食べさせようとしていると思い、怒って女神を殺してしまった。
ちなみにウケモチやオオゲツヒメのその後だが、両者とも死体からは稲を始めとする穀物が発生する。この「体から食べ物を出せる女神が、汚いと思われて死に、その死体から主食になる作物が生まれる」という神話は広大な地域に存在し、「ハイヌヴェレ型」と呼ばれるが、それはオトカとはたぶん関係ないので割愛します。

別離と結合のアクセサリー

ドロップするアクセサリーの「ヨモツノツカイ」と「ヒヨクノミミカザリ」だが、「ヨモツノツカイ」は「黄泉遣」? ヨモツのツは連体修飾語を作る「つ」、つまり現代語の「の」と同じはずなので、「“黄泉の”の遣い」みたいに意味が重複してそうだけど、なにか意味があるのだろうか。「ヨモツシコメ」なんかを連想してほしかったのかもしれない。ヨモツシコメやヨモツヒラサカが出て来るエピソードは、イザナギとイザナミの別離の物語である。

そして「ヒヨクノミミカザリ」のほうは、「比翼の鳥」は中国の伝説なのであまり和風ではないのだが(比翼の鳥と連理の枝が出て来る有名な白居易の『長恨歌』は『源氏物語』にも『枕草子』にも影響を与えているのでもはや和風っちゃあ和風なのかも)。「雌雄それぞれが目と翼を一つずつもち、2羽が常に一体となって飛ぶ(「大辞泉」)」という存在なので、「分かちがたい二者」の象徴としての登場か。


ヨミの話だけでだいぶ長くなってしまった。そろそろアメの話に移ろう。

「アメ」の元ネタ考

アメの方はアマテラスとアメノウズメを混ぜてるっぽい。というか、「岩戸開き」のキャラクターなんじゃないかって気がする。
セリフ回しとかが芝居がかってるのはアメノウズメが芸能の女神だからだろう。アメノウズメとアマテラスの接点は何度かあるが、ここで重要なのは当然、「岩戸開き」だ。有名すぎるので詳細を割愛するが、アマテラスがスサノオの横暴に耐えかねて岩戸にこもり、それを引っ張り出すのに活躍したのが「アメノウズメ」たちで、ここで登場する小道具が「ヤタノカガミ」、「ヤサカニノマガタマ」だ。

あとなんかハレとケの話もアメの歌に出てきたりしてますね。なんとなく民俗学的で嬉しい(大学で民俗学をちょっとやってたので)。

ハレつながりということなのか、商売繁盛の熊手モチーフの武器(熊手は実際に武器としても使われる)を持ってたり、「吉祥」の名の付く服を着ている。吉祥天……は関係ないか。元七福神らしいし無関係ではないかもしれないけど。

アメは稲を育てる

サンダー、ウインド、アクア、グローリーネメシス(シャイン)は稲作のための技だろう。風、水、光で稲を育てる。サンダーは稲妻であり、その語源は「稲の夫(つま)」、雷が稲を実らせるという信仰があったためにつけられた名前だ。よってこれらの技はおそらく稲作に由来する。
もう一つメテオストライクも使えるが、こちらは直接は関係なさそう。隕石関係の神としては紀に登場する「アマツミカボシ」が存在するが、これはアマテラスとは関係ない。メテオとは天からくだるもの、つまり天孫降臨を表しているんじゃないかという気がする。

サンダー使用時に「青天の霹靂」というが、青天は文字通り青空、霹靂は雷のことだという。まことにはれならずということぞなき。

2016年12月17日土曜日

あいの「影」──影と個性化(オトカドールAct2発表に寄せて)

※この記事は話半分に読んで下さい。わたしはユングの精神分析には詳しくないし、前回の記事のときもオトカはこっちの想像を超えてきたし……


人に情動をもたらす無意識は、ドイツ語でエス(es)またはラテン語でイド(id)と呼ばれる。 
アイディが「空気を読みすぎて自分がない」のは、無意識は「自我」と「超自我」によって統制を受けていることが元ネタなのだろう。 
ルシ子が「自我」、アイディが「無意識」を担当しており、この2人は2人で一人のような存在なのだろう。そしてルシ子とアイディはプレイヤードールとの交流で「超自我」を手に入れ、完全な存在になったのではなかろうか。それが親愛の魔王ルシ子。 
ルシ子が超自我を手に入れ、意識が確立したので夢(ドリーム)から醒め、行動(アクト)が始まるのが7/28からのAct 1なのだろう。
と、「オトカドールのストーリーは“自己の確立”をなぞっているのではないか」というようなことを書いたのだけれど、Act 2のお知らせで「あいの影」というキャラクターが登場したことでこの説がさらに濃厚になった気がする。(とはいえ、es, idはフロイトの用語で影はユングの用語なのだが。まあ自己の心理に関わるという点では同じか。)

影

シャドウ(影)
シャドウ(影)とは、個人において生きてこなかったもうひとつの側面
であり、意識にとって許容できない自分の暗黒面のこと。ユング,
C.G.の提唱した元型のひとつ。意識において、ある自己イメージが
選択されると、それに対立するイメージは無意識に抑圧される。そして、
生理的に受け付けない人物という形で夢に登場したり、現実の人物
(同性である場合が多い)に投影されたりする。しかしシャドウを否定する
ことは自分自身を否定することであり、潜在的な可能性を捨て去ること
である。自分の中のシャドウと向き合い対決することが、個性化の
第一歩である。

つまり、「影」とは、自分が自分の性格や生き方などを決めたときに、「選べなかった方」のことだ。
明るく生きると決めたなら、「暗い自分」は許容できない。その選ばなかった自分が「影」だ。
その影は"生理的に受け付けない人物という形で夢に登場したり"するという。

影をどうすればいいのか?

影は消せばいいか? というと、そうではないという。
先の引用に"シャドウを否定することは自分自身を否定することであり、潜在的な可能性を捨て去ることである。自分の中のシャドウと向き合い対決することが、個性化の第一歩である"とある通り、影を否定することは自分自身の一部を否定してしまうことにつながる。影と向き合って、それも自分だと認めることで、「個性化」、つまり、自分らしさの確立につながるのだ、と。

影は消してはいけない、向き合って対決して、認めることで自分が確立される──
これを踏まえて動画を見返してみよう。

動画の内容と公式サイトのお知らせを混ぜて、文を整形すると以下のようになる(整形前はこの記事の末尾に置いておきます)。

あいの影「私はここへ来たときにあなたと別れた影。……帰って」
あい「あなたが私? どうなっちゃってるの??」

あい「そうじゃない! ……と思う……」

あい「どうして? どういうこと?」

ヨミ「僕は君の力になる。そのためにここにきた」
あい「ありがとう! でも私、何がなんだかわからないよ~><」

あい「私、このままじゃ、イヤだ!」

あい「そうよね…。私もそう思う。そう感じる!」

アメ「あんたの影は影の世界に帰すよ。大丈夫、お互いそれがいいのさ」
あい「まって、私 ちゃんと会って話をする!」

あい「でも、私このままでいいのかな……」

あい「え? ちょ、ちょっとこんがらがってきた><」


どうだろう。影と対決し、個性化を進めようとしている流れに見えないだろうか。
影を認識したあいは戸惑い、混乱するが、向き合おうともする。「あいの影」はライバルドールとしての登場なので、当然ながら対決をすることになる。自らの影と対決し、勝利し、受け入れ、少女は大人になっていくのだ……。


おまけ:アメとヨミ

アメは「天<アメ>」で「天照大神<アマテラスオオミカミ>」、ヨミは「月読尊<ツクヨミノミコト>」であろう。もしかしたら黄泉とのダブルミーニングかもしれないけど。
スサノオがいないが、あいの影はアメによって追放されようとしているので、あいの影がスサノオ役なのかもしれない。
属性はアメが光、ヨミが風or水、あいの影が闇ですかね。

ヨミの一人称が「僕」なので、アニムス(女性の中の男性的元型)だったりするのだろうか。アメとヨミでアニマ&アニムス?

ミカエルが日本の守護聖人(先代)で、天照大神は言うまでもなく日本神話の主神なので、ミカ子とアメのライバルカードを使えば夢のバトルができますね。ほんとに女児向けゲームなのかこれ?

ミステリアスキャン様もいるので仏教を除く世界三大宗教が既にいて、ここに神道が合わさり最強の女児向けアーケードゲームです。

(2016-12-30追記:アメとヨミについては詳しめに記事を書きました。こちら。)

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資料:動画の文字起こし
「…………。」

あなたが私?
どうなっちゃってるの??
そうじゃない!
…と思う…。
どうして?
どういうこと?

「…………。」

ありがとう!
でも
私何がなんだか
わからないよ~><
私、
このままじゃ、
イヤだ!
そうよね…。
私もそう思う。
そう感じる!

「…………。」

まって、
私ちゃんと会って
話をする!
でも、
私このままで
いいのかな…。
え?
ちょ、ちょっと
こんがらがってきた><

2016年10月30日日曜日

にゃーことにゃっ太の“はんぶん”、そしてねこぢる草

既出だろうし、わたしはねこぢる作品をまだ一部しか読めていないが、あえて自信有りげな口調で以下の文章を書くことにする。

にゃっ太は“はんぶん”を失っているという話。
ここでいう“はんぶん”とは、もちろん「たましいの巻」においてにゃーこが一度失ったような、魂の“はんぶん”である。

“はんぶん”を失ったにゃーこは自我を失うことになったが、にゃっ太は言葉をうしなったのではないか。“はんぶん”を失う前のにゃったは話すことができた。

“はんぶん”を失ったのは当然、「かぶとむしの巻」においてである。
「かぶとむしの巻」は、右腕を失った事で明確に分かる通り、にゃっ太が失う物語である。

犬を殺した後、にゃっ太は不意にカブトムシが欲しくなり、取りに行こうとする。このカブトムシはにゃっ太の外出の目的であり、カブトムシの入手が帰宅の条件となる。

だが、にゃっ太は帰宅の条件であるカブトムシを半分しか見つけられない。だから、にゃっ太は半分しか帰ることができない。

「もうおうちにかえろう」と言ったにゃっ太はカブトムシを持って直立し、服を着て、虫かごを下げている。しかし、最後のコマで「どこだろここ…」と言ったにゃっ太は四足で、服を着ておらず、虫かごも持っておらず、カブトムシも持たない。

この四足のにゃっ太が、カブトムシを手に入れられなかった半分であり、つまり、にゃっ太が失った“はんぶん”である。

四足のにゃっ太は積み上げられた石が点在する河原にいる。言うまでもなくこれは賽の河原である。にゃっ太が歩いてきた道には水子供養の広告の貼られた電柱もあったし、にゃっ太が死に近づいていることを暗示していた。にゃっ太の半分は「かぶとむしの巻」の最後で死を迎えたのだ。

おそらくこの後、カブトムシの半分を手に入れることができた方の“はんぶん”は帰宅したのだろう。だが、言葉を失った。にゃーこが半分を失っていた際は目の色が薄くなっていたが、にゃっ太は眉毛が消えた。

魂が左右に分かれて、全てが半分になってしまったにゃーこと違い、にゃっ太が失ったのは(頭部や胸部に比べれば重要度の低い)腹部であったために、自我に対してはにゃーこほどの影響が表れなかったのだと考えられる。

さて、にゃっ太がすでに半分を失っていると仮定することで、もう一つ明らかになる事がある。にゃーこが死に連れ去られ、半分を失った「たましいの巻」において、連れさられるにゃーこににゃっ太だけが気づくことができた理由だ。

にゃっ太は半分死んでいる。だから、生者の世界にも死者の世界にも干渉ができるのだと考えるのが自然だろう。

また、にゃーこが死の淵で「あーへやがまわるまわる…きもちがわるい」と言っているが、「かぶとむしの巻」でのにゃっ太も「あーなんだか地べたが回る…」と発言している。さらに、にゃーこは謎の男に外に誘い出されるが、にゃっ太は「ネン坊は夜でんしんばしらの下に落ちてるっていってた」と言って、カブトムシを外に探しに行く。両方とも、外出のきっかけに他者が関係しているのも同じだ。

ここでねこぢる草に言及してみよう。

ねこぢる草は風呂で溺死したにゃっ太の走馬灯だ。
記憶が再構成され、奇妙な一編の物語となって再生された走馬灯である。

本来はにゃーこの死の場面であるはずのにゃーこが半分にちぎれるシーンが、自身が半分を失った場所を背景として再生されている。溺れたので洪水が起きる。水のイメージが頻出する。ブリキの車が死の原因の一つなので、追い求めていたものがブリキになっている。走馬灯の最後には水に落ちるブリキの人形が現れる……。にゃっ太以外の家族が消えるのは走馬灯の終わり(=意識の終わり)を指し、最後ににゃっ太も消えてしまうのはにゃっ太自身が消滅、死を迎えたからだ。

一番重要なのは、走馬灯の最初のほうで、にゃっ太は半分のカブトムシを捨ててしまうことだ。

「かぶとむしの巻」で手に入れたカブトムシはにゃっ太の生存条件である。半分しか手に入れられなかったので、にゃっ太は“はんぶん”で生活することになってしまった。その“はんぶん”を現世にとどめていたカブトムシを、にゃっ太は水の中に捨ててしまうのである。

2016年10月26日水曜日

バトル少年カズヤ #カズヤ間違い探し

(2016-10-28修正・追記)

以前からバトル少年カズヤのファンだったので、単行本も喜び勇んで買いました。
さすがに単行本になって修正がかけられてしまいましたが、「『バトル少年カズヤ』発売に寄せて | オモコロ」において作者の中川ホメオパシーさんが
現在も公開中のオモコロ版カズヤと単行本版カズヤを見比べ、その違いを 探して楽しむといった一種の間違い探しゲーム的な要素も追加され、 結果的に遊びの幅が一段と広がりました。
とおっしゃっているので、カズヤ間違い探しを片っ端からやってみました。もっと早くやりたかったのだけど、最近忙しかったので発売日に手に入れていたのにもかかわらず今日まで延びてました。
そのまま文字情報として載せるのがなんか怖いので画像としてアップしておきます。

2016年10月5日水曜日

オトカドールライバルカード第2弾をようやく10連した

ご無沙汰しております、まほらです。

第1弾でアイディが全然でなくて打ちひしがれており、ブログの更新も滞っておりました。数えたら78枚しか弾いてなかったので回数が足りなかったんだ……。でも期間が短すぎたんだよなあ……。

まあ、それもあってスターズ・シャイニングを全然弾いてなかったのだけど、ようやく10連してきました。

下が1枚め。
なんとアバリータとイラのPRが出ました!

しかしアバリータPRはどう見てもやはりぶっかk……いや、なんでもないです。

今回は期間がそれなりに長いのでゆっくり集めていきます。

2016年8月2日火曜日

ミカ子&ルシ子(とエス&アイディ)について考える

とりあえず、ミカ子&ルシ子について個人的に思ったことなどを書いていきます。ろくに参考文献などにも当たらずに、思ったことを書き連ねただけなので信憑性は低いです。各自批判的に検証のこと。

ミカ子≒ミカエル
ルシ子≒ルシファー

ミカ子

ミカエルは大天使あるいは熾天使であり、イスラエルの守護者である。

熾天使(してんし)はヘブライ語でセラフィムと呼ばれる天使の最上階級であるが、単数形は「セラフ」である。つまりミカ子コーデの「セラフ」は熾天使に由来する。

ちなみに熾天使は3対6枚の羽根を持つが、そのひとつ下の階級である智天使(ちてんし)ケルビムは2対4枚の羽根を持つので、3rdドリーム時に追加された「アミティエボンドフェザー」は智天使に由来している。
アミティエボンドフェザー
公式サイトより
あ、あとミカ子コーデのトップスにはすでに2枚の羽根がついてるので、ミカ子コーデトップス+アミティエボンドフェザーで熾天使になれますね。

また、ミカエルは「イスラエルの守護者」であり、ミカ子の「わたしが守ってあげるから」というセリフは守護者のイメージに由来するのだろう。

さらに、ミカエルは剣と秤を持つ姿で描かれるため、ミカ子のイヤリングはそれが元ネタ。


ミカ子とエス、親愛ルシ子の持つ十字架

ミカ子とエス、親愛ルシ子は同じ意匠の十字架を持つ。
ミカ子。この画像だと杖の下部。

エスの指輪。

ルシ子の王冠の頂上など。

この円形の十字架はおそらく「カンタベリー十字」と呼ばれるものだ。
カンタベリー十字。
Wikimediaより。
カンタベリー十字はイギリスのカンタベリー地方で使われる十字だが、この意匠がミカエスルシに使われる意図まではよくわからない。単にデザイン上の問題の可能性もある。

とりあえず十字であり、神の存在を表するものである。魔王ルシ子にないのは当然だが、親愛ルシ子とミカエスに存在しているのは、エスとアイディが「無意識」を担当している(下記参照)ことを考えると、神たる十字架は「超自我」を意味するのではないかと思われる。「超自我」は「自我」「無意識」双方に作用する。アイディは明らかに不完全な存在なので、まだ十字架を持たない。
そう考えると、「カンタベリー十字の枝を構成する三角形は三位一体を表現する」と言われているので、もしかしたら「無意識・自我・超自我」の三要素を指すためのカンタベリー十字なのかもしれない。いや、三角になってないけどね。ミカエス親愛ルシの十字は。と書いたけど今よく見たら三角になってるわ! これカンタベリー十字!

ミカ子とルシ子

ミカエルは熾天使あるいは大天使であり、ルシファーも堕天前は熾天使であったとされるから、似た存在である。両者とも神に非常に近い天使であった。

近年の創作ではミカエルとルシファーは双子の兄弟とされることもあるらしい。

ミカ子とルシ子は姉妹である。ルシ子でミカ子と戦い、負けるとミカ子は「上手上手上手~! ますますお姉ちゃんに似てきたね~。ルシちゃんルシちゃんルシちゃん!」と言う。

生命の樹とセフィラ「ティファレト」

今手元にカードや資料がないのでうろ覚えだが、ミカ子の武器はティファレトロッドって名前だった気がする。ティファレトは生命の樹にある光球(セフィロト。単数形はセフィラ)の1つであり、「美」を意味する。生命の樹は魂の位階を示すが、確かティファレトは下から数えると第十セフィラのマルクト(王国)、第九のイェソド(基礎)の次の第八のセフィラだった気がするので熾天使の武器にしては位階が低い(ホドとネツァクをすっかり忘れていた。ティファレトはけっこう上ですね)。

熾天使の武器でミカ子に合いそうなのはビナーあたりが妥当かな? ただ、ミカエルのもうひとつの位階である大天使は天使の九階級のうち下から2番めなので、こちらの位階の武器とするなら妥当であろう。まあ、生命の樹の図解を見ると、ティファレトには多数のチャネルがつながっており重要な役割を果たしてそうな気がするので、重要度としては高いのかもしれない。

少し調べたところ、ティファレトの守護天使がミカエルらしいので、ティファレトがミカ子には最適なセフィラだということが判明した。うろ覚えで物を書いてはいかんですね。
あるいは、魔王ルシ子の裏武器、金星のバトンとの対比か?
あと、生命の樹は三本の柱から成り立つので、ティファレトロッドに巻きつくようにくっついてる二本のリボンは横二本の柱を表してるのかもしれない。

もう一つドロップする、ティファレトロッドの色違い武器(黒)はツリーオブライフだった気がするが、これは生命の樹である。真ん中にりんごが付いてるが、りんごは知恵の木の実だった気がするのでなんかミスマッチのような気がしないでもない。生命の樹の実もりんごだったっけ? そもそも知恵の木の実がりんごかどうかも、正確には定かじゃなかった気がする。

もしかしたら、イブを誘惑し人間のエデンからの追放の原因となったりんごは、ここでは堕天の象徴として使われているのかもしれない。
そもそも「ツリーオブライフ」が黒い時点でおかしいんだ。実は生命の樹ではなく、死の樹である可能性がある。生命の樹と全く同じだが、真逆に立つ死の樹は、登った先は地獄だ。ルシファーも、生命の樹を登っているつもりでいつの間にか死の樹を登っていたという。

エスとアイディ

アイディ=id(イド)=無意識
エス=es=無意識
ふたりともそれぞれ、ルシ子とミカ子の「無意識」を担当している。詳しくは自我 - Wikipediaなどを参照してください。

エスのほうが表情豊かで、感情もあること、エスのねじ巻きが「プロトタイプネジマキ」であることを考えると、おそらくエスが原型で、アイディはその劣化コピーのようだ。アイディでエスと戦うと、エスはアイディに敵意を表するが、アイディの方は何も反応しない。アイディはエスに反応出来るだけの自我を持っていない?

また、エスのコーデが「エデンズプリズナー」=「エデンの囚人」であることや、武器が鍵であることから、ミカ子(とエス)は相手(ルシ子)をエデンに囚えておきたいと考えているっぽい?

2016年7月29日金曜日

オトカドールAct1をすこしだけやった

エスと1回戦って、ミカ子と1回戦って、ライバルカード10連してきました。

ミカ子には闇が効く。まあ当然か。
エスはほぼアイディのモーションそのままですね。
ミカ子は新規モーションですけど、浮遊してたり独特な動きですね。
まだ一回ずつしか戦ってないのでセリフとかもよく聞けてないが、独善的な正義、絶対的な強者、高位存在性に溢れたキャラクターで寒気がする。怖い。

アイディは「自分は自分らしく出来ないが、自分らしく生きている存在に憧れている」ような雰囲気ですが、エスは「無私にミカ子に尽くすのに自分らしさは不要、わたしは幸せであり他の人間もわたしのようにミカ子のために無私になれ」と考えているようで怖い。

あと、10連引いてきました!
アイディN
ナルルN
ちいPR
ナルルN
ちいPR
ティアR
ルシ子PR
アイディR
ちいR
ルシ子R
まさか最初の10連でPRがダブるとは。アイディQRが欲しいので頑張る。

2016年7月27日水曜日

アイディとエスの「無意識」──idとes

2016-08-02追記:Act1スタート後に、ちょっと詳しめに記事を書きました。→ミカ子&ルシ子(とエス&アイディ)について考える

2016年7月28日 Act1スタート! | おしらせ | オトカ♥ドールで発表があった「大天使 ミカ子」と「オートマタ エス」ですが、オトカライバルドールの中ではアイディが一番好きなわたしとしてはエスちゃんが気になるところ。

で、アイディの英語表記が「id」であることは公式サイトのアイコン配布画像のファイル名などで判明していたわけだが、意味はIdentityのIDでは? ってくらいにしかわかってなかった。
だが今回エスが出たことによって「無意識」であることが確定。

人に情動をもたらす無意識は、ドイツ語でエス(es)またはラテン語でイド(id)と呼ばれる。

アイディが「空気を読みすぎて自分がない」のは、無意識は「自我」と「超自我」によって統制を受けていることが元ネタなのだろう。

ルシ子が「自我」、アイディが「無意識」を担当しており、この2人は2人で一人のような存在なのだろう。そしてルシ子とアイディはプレイヤードールとの交流で「超自我」を手に入れ、完全な存在になったのではなかろうか。それが親愛の魔王ルシ子。

ルシ子が超自我を手に入れ、意識が確立したので夢(ドリーム)から醒め、行動(アクト)が始まるのが7/28からのAct 1なのだろう。

もっと詳細に書こうと思ったけど、わたしが気づくより前にオトカドールwikiにesとidによりアイディは無意識のidってことが書かれてたっぽいので書く気が消失した。
まあ気が向いたら書く。アクト1のストーリーを読んでから。とりあえず今は、中学だか高校だかのときに買ったフロイトの精神分析の解説本を読み直してる。

ところで、エスは単なるアイディのカラーチェンジではなく、対照的な存在になるようなデザインになってるっぽい。

  • ヘッドアクセサリーが左右反転している
  • アイディはロック(rockだが、カタカナで書けばlockと一緒だ)を使うが、エスは鍵を持つ

というのはエスとアイディを比較すればすぐわかるが、

  • そもそもアイディは登場時点から戦闘時はなぜか左利き

という点で、なんらかの反転性を背負ったキャラクターとして作られていたっぽい?
キャラクター選択画面とかでは右手に武器もってるのに、戦闘時は左手に持ってるんだよね。

アクト1楽しみです。新しいライバルカードも! アイディのQRが出るまでに何コイン吸い込まれるかな~

2016年7月14日木曜日

火+15で「ファイアソード!」を放つ!!(オトカドール)

そういえば、前々回の記事で作ろうとしてた火+15でファイアソード!を放つコーデですが、できました。ツイートだけして記事書くの忘れてた。


  • プチドラゴンソードSR
  • レッドパイピングベストSR
  • レッドボックスプリーツSR
  • ブラウンロングブーツN
  • トロピカルハイビスバレッタR
  • アミティエボヌールピアスSR

という構成です。
見た目もいい感じだよね。たしかスキル値的にはレッドパイピングコーデは全Nでも良かったはず。トロピカルハイビスバレッタはR以上じゃないとだめなので、一発でレアが出来てくれてよかった。


ライアと戦ってみました。

ダメージ140出せる!! ダメージ140出せれば戦闘用コーデとして使っていけそうだよね。

2016年7月7日木曜日

七夕! 織姫ちいとツーショット

こんにちは、まほらです。今日は七夕ですね。昨日ちいとツーショット撮ってきました。

昨日作ったオトカはこの4枚。
あまり時間的余裕がなかったので、ちいとだけ戦ってましたが、親密度0から3戦目でMAXに。けっこう早め? あれ溜まり方の違いはバトルの内容によるのかキャラごとに違うのかどっちなんでしょう。

右下が4枚めですけど、サマートライコーデが全種SRで揃いました。いや、実はピアスはRなんですけどね。まあ、ミルキーウェイローブ着せとけばよかろう……。メテオストライク出せるし……

近所の総合スーパーのゲームコーナーから、オトカ筐体(非専用筐体)が撤去されてしまったので、以前ほど気軽にプレイするのが難しくなりそうで憂鬱。代わりに専用筐体を入れてくれるように星に願いをかけておくか。

2016年6月22日水曜日

火+15って案外難しい 最近のオトカドールプレイログ

ドーモ、まほらです。前回の記事からはあまり間もない更新です。

炎の剣★★★を実現して「ファイアソード!!」を使用可能にするのもなかなか難しいので、火+15をつけて炎の剣の威力を高めたいのだけど、これもまた案外難しい。

レッドパイピングコーデをトップス、ボトムス、シューズ集めると火+5がつく。ここまでは前回実現した。それでハイビスバレッタとアミティエボヌールピアスをつければ火+15になるはずなのだが……

とりあえず今日も10回オトカをやってきました。そのなかの良さそうなやつを以下に。


クリスマスチャントベレーも「もえる」持ちなので着せてみたのだが、


おわかりだろうか。★3つにスキル値が5足りないのである!!!

クリスマスチャントベレーはもえるのスキル値が30で、ハイビスバレッタはR以上なら40なので、ハイビスバレッタなら+15になるはず……がんばる……
別にアミティエボヌールクラウンならNでも50なので、そっちを作ってもいいのだが、見た目の問題でトロピカルハイビスバレッタがいいんだよなあ。

ってかプチドラゴンの羽とツノ、作るたびに若干スキル値が違うのなんなの!
羽はRで炎の剣+20のができてるからいいんだけど、ツノはRなのに炎の剣+20じゃないんだよ!


いったいなんなのだ……。両方+20だったら「ファイアソード!!」が出せるのに。